6月1日(日)17時より、16名の参加者にお集まりいただき、大本山増上寺「松・杉の間」において第2回事前研修会を開催しました。また、研修会後は6月10日(火)に予定している追悼法要のリハーサルを行いました。
今回の研修会は、今年で16年目を迎える自死者追悼法要について、『浄土宗の追悼法要から見えてきたもの』と題し、追悼法要立ち上げに携わった宮坂直樹師・小野静法師・山崎絵加師を講師に迎え、これまでの15年間を振り返りながら、パネルディスカッション形式の研修を行いました。
まず当会の追悼法要の開催経緯について、2007年から超宗派団体である「自死・自殺に向き合う僧侶の会」が毎年12月1日(「いのちの日」)に追悼法要を始め、その後、関わっていた浄土宗僧侶が毎年6月10日(「時の記念日」)に追悼法要を勤修するようになったことを小野先生から説明いただきました。引き続き宮坂先生から、追悼法要立ち上げの際「自死という社会問題に対して、僧侶は何ができるのか?」という問いから始まった「ともに祈る」ことの意義と日常の法務への展開についてお話をいただき、最後に山崎先生から、自殺防止相談や自死遺族支援の社会的変化について、NPOでのご自身の経験を交えながらお話をいただきました。
パネルディスカッションでは、参加者から「つらい相談を受けたときに自分までつらい気持ちになってしまうことがある。どのような姿勢でいたらいいか?」という質問に対して、
その人のつらさはその人のものであり、自分がつらい訳ではない。共感しすぎると気持ちを引きずられてしまうので、自分と相手を切り分けることが大切。どうしてもできないときは御本尊に気持ちを預けたりして自分が潰れないようにしてほしいと先生方からアドバイスがありました。
この15年間、東日本大震災・新型コロナウイルスの蔓延をはじめとする様々な環境の変化を受けて自殺者の年齢層や自殺の理由も年々変化しているそうです。生きるのがつらいと感じている人を「死なせない」ことから「生きやすくする」ように自殺対策や社会が変わりつつあり、以前よりも自殺がタブー視されなくなっていますが、いまだに自殺について理解されない現状があります。
追悼法要に参列される方々の置かれている状況は様々ですが、追悼法要が日常を離れて安心して一度立ち止まれる時間となるように、我々は参列者と同じ方向を向いて、我々にできることをやるということが「ともに祈る」ことの大切さなのだと改めて学んだ研修となりました。

